機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編(1982年)

「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」は「機動戦士ガンダム劇場版」に続く三部作の3作目で、完結編に当たります。テレビ版31話から最終回までのダイジェストを部分的にリメイクした作品になっており、一年戦争と言われた戦いのクライマックスです。
この記事では「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」の作品情報まとめ(制作スタッフ・声優、主な登場人物、あらすじなど)と、本作の注目ポイントや感動ポイントについて紹介しています。ガンダム沼に足を踏み入れたばかりの初心者から初代ガンダムをしっかりと復習したいディープなガンダムマニアまで、幅広いガンダムファンに役立つ内容です!

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【機動戦士ガンダム劇場版三部作 予告ハイライト】

「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」作品情報

原題:「機動戦士ガンダムⅢ MOBILE SUIT GUNDAM Ⅲ」
制作年・国・上映時間:1982年3月・日本・137分
企画:株式会社サンライズ 原作:矢立肇・富野喜幸 監督: 富野喜幸

映画「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」はテレビシリーズを映画化した劇場版三部作の3作目で、テレビ版の第31話後半から最終話までのエピソードをリメイクしたものです。

TV版とは構成も演出も異なる劇場用新作に近い。
機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編|作品紹介|サンライズ

「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」主な登場人物とキャラクター紹介

●地球連邦軍
主人公:アムロ
アムロの仲間たち:セイラ、ミライ

アムロの上官:ブライト
ジャブローで配属された軍人:スレッガー中尉

子どもたち:カツ・レツ・キッカ

●民間人(中立地帯サイド6)
ミライの元婚約者:カムラン・ブルーム

アムロの父:テム・レイ

●ジオン軍
アムロのライバル的存在:シャア
ニュータイプの少女:ララァ・スン

その他の登場人物も含め、以下でさらに詳しく紹介します。

【ナレーション】

永井 一郎

【地球連邦軍】

●サイド7からホワイトベースに乗り込んだ避難民(少年兵と子どもたち)

・アムロ・レイ(ガンダムを乗りこなす16才の少年。三部作の前半と比べて大きく成長)/声:古谷徹

・フラウ・ボゥ(アムロのガールフレンド。明るく面倒見の良い性格/声:鵜飼 るみ子)

・ミライ・ヤシマ(落ち着きがありみんなのお母さん的存在?と思いきや意外なモテを発揮/声:白石 冬美)

・セイラ・マス(金髪碧眼の美少女で聡明なお嬢様キャラ。実はジオン軍のシャアの妹であり、本名はアルテイシア・ソム・ダイクン/声:井上 瑤)

・カツ・レツ・キッカ(戦時下でも明るさを失わない子どもたち。ラストで意外な才能が発現!)/声:白石冬美(カツ)・鵜飼るみ子*(レツ)・井上瑤(キッカ) *ノンクレジット

●ホワイトベース乗組員(職業軍人)

・ブライト・ノア(士官候補生の19才・ホワイトベース艦長代理。厳格なキャラだが「Ⅲ」に至って優しい一面も見えてきた)/声:鈴置 洋孝

・スレッガー・ロウ(ジャブロー出発時にホワイトベース配属されてきた中尉。コア・ブースター「007」を操縦。)/声:井上真樹夫

【民間人】(中立地帯サイド6)

・カムラン・ブルーム(サイド6の検察官でミライ・ヤシマの元婚約者。サイド6でミライと再会して自己犠牲的な協力を申し出るが、ミライには拒絶される)/声:村山明

・テム・レイ(アムロの父。かつてはガンダムの設計にも関わった優秀な技術者だった)/声:清川元夢

【ジオン公国】

シャア・アズナブル(「赤い彗星」の異名を持つエースパイロットで大佐。ジオン共和国の創始者ジオン・ズム・ダイクンの遺児でザビ家への復讐を目論んでいる。セイラ(アルテイシア)の実兄・本名キャスバル・レム・ダイクン)/声:池田 秀一

・ララァ・スン(モビルアーマー「エルメス」を操縦する優れたニュータイプの少女で別名「ソロモンの亡霊」。公私ともにシャアのパートナー。アムロともニュータイプ特有のコミュニケーションで心が通じ合う)/声:潘 恵子

「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」あらすじ

地球連邦軍の拠点ジャブローでの戦いを経て、ホワイトベースは再び宇宙へと飛び立ちます。連邦軍はジオン軍の目を欺くため、ホワイトベースを陽動部隊として送り込んだのです。その中で、アムロはニュータイプとして覚醒し、その能力を駆使して戦いを繰り広げます。

「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」は、アムロとシャア・アズナブルの宿命的な対決を中心に展開するストーリーです。アムロはニュータイプとして自身の存在意義を自覚しはじめ、戦争の悲惨さを目の当たりにしながらも成長していきます。そして、戦いの中で、運命の女性ララァ・スンと出会いました。彼女との出会いがアムロの運命を大きく変えていくことになります。

一方、シャアは「ザビ家への復讐」と「ニュータイプによる新世界の創造」という二つの目的を達成すべくチャンスを伺っていました。

物語のクライマックスでは、連邦軍とジオン軍の最終決戦が繰り広げられます。アムロとシャアは、それぞれの想いを胸に最後の戦いに挑みます。宇宙世紀0080、地球連邦とジオン共和国が終戦協定を結んだことで一年戦争が終結し、劇場版三部作が完結します。

「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」注目ポイント

テレビ版と劇場版の違い

「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」ではテレビ版との違いがとても多くなっています。

戦闘機の変化

・テレビ版ではホワイトベースにはガンキャノンとガンタンクが一機ずつ搭載されていましたが、劇場版ではジャブローにてガンキャノンが一機追加補給され、ハヤトもガンキャノンに搭乗します。

・ジャブローで配属されたスレッガー中尉はテレビ版ではGアーマーに搭乗していますが、劇場版ではコア・ブースターに乗り、コア・ブースターも2機登場します。

死なないマ・クベ

・テレビ版ではマ・クベはテキサスコロニーで死亡しますが、劇場版では死亡シーンが描かれず、何度か登場します。

「現状で100%です」

シャアがジオングに乗りこむ場面は本作で有名なシーンの1つです。シャアがキシリアからジオングをあてがわれた際、「ジオングは完成度80%である」と紹介されていました。しかし、実際にシャアがジオングに乗り込む際に、メカニックはこう言うのです。

「80%?冗談ではありません。現状でジオングの性能は100%です」

ここからは私の考察なのですが、このメカニックのセリフは、テレビ版「機動戦士ガンダム」の制作打ち切り・短縮を宣告された制作陣が、できる限りの努力を尽くして100%の作品として完成させたことを代弁しているのではないかと感じます。
テレビ版機動戦士ガンダムは当初全52話の予定でしたが、全43話に短縮して打ち切られたという経緯がありました。しかし、今、作品を観てみても、途中で打ち切られたとは思えないほどクオリティの高いストーリーです。

ジオン公国→ジオン共和国に

今回改めて視聴して、新しい発見がありました。最後のナレーションで「この戦いの後、地球連邦軍とジオン共和国との間に休戦協定が結ばれた」というところです。今までは何気なく聞き逃していたのですが、「ジオン公国」ではなく「ジオン共和国」となっていました。これは、ザビ家滅亡と共にジオン公国が解体し、ジオン共和国となっていたことを示唆しています。

声優さんの演じ分けがスゴイ!

上で声優さんを紹介しましたが、1人で複数の役柄を演じている方がいます。

井上 瑤さん:セイラ・マスとキッカ
鵜飼るみ子さん:フラウ・ボゥとレツ(ノンクレジット)
白石冬美さん:ミライ・ヤシマとカツ

つまり、重要な女性脇キャラの声をつとめる声優さんが子供たちの声も担当しているのです。声優さんの「声の演技」ってスゴイですね。

三部作全体を振り返ると「キャッキャ」といった笑い声の印象が強い子どもたちですが、ラストでは重要な役割を果たすことになります。セリフもしっかりありました。

「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」感動ポイント

本作は最終局面ということで感動ポイントに溢れています。

あらすじにて前述の通り、ララァとアムロの出会いはニュータイプを新しい局面へと引き上げることを開始します。いわゆるテレパシーによって心で会話ができるようになり、敵同士にも関わらずお互いを理解しあえるようになるのです。しかし、その運命の結末はとても切ないものとなります。

戦闘シーンではアムロのニュータイプ覚醒が顕著になり、敵を圧倒する戦いを見せてくれました。ホワイトベースの危機的状況をアムロがニュータイプの能力で切り抜けていくシーンの数々に感動します。

また、ホワイトベース内の人間関係も感動的です。長い戦いを共にした彼らの間には信頼関係や恋愛感情が育まれており、その中での出会いと別れにも心が揺り動かされます。

そして、最後の戦いでは破壊されるガンダム、沈んでいくホワイトベース、クルー達の結末は涙無しに観られません。

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GQuuuuuuXを初見で読めた方はいますか?「ジークアクス」と読みます!

「映画機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」はガンダムシリーズ制作で名高い株式会社サンライズと庵野秀明氏のコラボ作品です。初代ガンダムの世界観を踏襲しつつ、「もし勝利したのがジオン帝国だったら?」という設定のストーリーが描かれています。

ジークアクスのヒロインであるアマテ・ユズリハ(マチュ)は可愛い女子高生。Filmarksのレビューでも「主人公が可愛かった」「ガンダムシリーズを初めて観たけど楽しめた」と好評です。くわえて、ガンダムシリーズをすべて観てきたというマニアや「ガンダム知ってたけど、今まではそんなに好きでもなかった」という層をも興奮させる内容!「まだ死ぬには早かった(生きてて良かった)」的な熱いレビューも展開されていました。音楽も高評価です。(平均評価点4点:2025年4月2日現在)。

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「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」まとめ

「機動戦士ガンダムⅢ」では、サブタイトルの「めぐりあい宇宙(そら)」の通り、いくつかの出会いと別れが物語を綴ります。アムロと父テム・レイの再会、ミライとカムランの再会、アムロとララァ、シャアとの出会い、セイラとシャアの再会など。

ここではアムロとテム・レイとの再会を紹介します。劇場版の冒頭でガンダムの開発者として登場したテム・レイですが、実はアムロが最初のザクを破壊した際に爆発が発生してしまい、その際によく観るとテム・レイがコロニー外へ飛ばされていくシーンが描かれています。それによりテム・レイは酸素欠乏症の状態で救出されたようで、今回の再会シーンでは昔の面影をなくした父にアムロは愕然とします。しかし、実はアムロの戦闘の未熟さが招いた結末であることをアムロは知りません。皮肉な運命です。

「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」はこんな方におすすめ!

・アニメが好きな方
・SFが好きな方

「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」は、SFドラマとしてのクオリティも高い作品にしあがっています。アムロとララァが戦うシーンでは「2001年宇宙の旅」を思わせるイメージ映像が登場し、心象風景のアニメ表現をうまくしていると思います。

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文:Ta@akee 編集:chi-yu

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