「機動戦士ガンダム哀戦士編」は「機動戦士ガンダム劇場版」に続く三部作の2作目です。本記事では「機動戦士ガンダム哀戦士編」のスタッフ・声優、登場人物、あらすじなどの基本データまとめと、本作の注目ポイントや感動ポイントについて紹介しました。ガンダムの魅力に目覚めたばかりのビギナーからファーストガンダムをおさらいしたいファンまで、おすすめの内容となっています。
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【機動戦士ガンダム劇場版三部作 予告ハイライト】
「機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編」 作品情報
原題:「機動戦士ガンダムⅡ MOBILE SUIT GUNDAM Ⅱ」
制作年・国・上映時間:1981年7月・日本・134分
企画:サンライズ/原作:矢立肇・富野喜幸/監督:富野喜幸
「機動戦士ガンダム」劇場版は三部作として構成されており、本記事で紹介する「機動戦士ガンダム哀戦士編」はテレビシリーズ第16話から31話前半までのストーリーのダイジェスト版となっています。
最初はテレビアニメとして放送された「機動戦士ガンダム」が映画化されたいきさつについては、こちらの関連記事をお読みください。
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「機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編」主な登場人物とキャラクター紹介
「機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編」では脇役キャラの人物描写もしっかりと描かれており、見ごたえ十分!一度観ただけでは全キャラクターの魅力を味わい切れないので、後から何度も振り返って観たくなるのもガンダムシリーズの魅力です。
登場人物が多いと混乱してしまう方は、とりあえず次のキャラだけ覚えておいてください!
●地球連邦軍
主人公:アムロ・レイ
アムロの上官:ブライト
アムロの仲間たち:セイラ、カイ、ミライ
アムロの憧れの人:マチルダ
カイの出番で重要な役割を果たす脇役:ミハル
●ジオン軍
アムロのライバル的存在:シャア
敵ながらアムロに感銘を与えた人:ランバ・ラル
ジオン軍のエースパイロット集団3人組:「黒い三連星」
その他の登場人物も含め、以下でさらに詳しく紹介します。
【ナレーション】
永井 一郎
【地球連邦軍】
●サイド7からホワイトベースに乗り込んだ避難民(少年兵)
アムロたち少年兵はサイド7からの避難民。ジオン軍の攻撃を受けたサイド7から逃れるために宇宙戦艦ホワイトベースに乗り込み、もともと非戦闘員でありながらやむを得ず戦うことになります。
・アムロ・レイ(天才的な能力でガンダムを駆使して戦う16才の少年)/声:古谷徹
・フラウ・ボゥ(アムロのガールフレンドでちょっとヤキモチ焼き。世話好きで明るい性格/声:鵜飼 るみ子)
・ハヤト・コバヤシ(ガンタンクを操作する柔道好きな少年/声:鈴木 清信)
・ミライ・ヤシマ(勇敢かつ堅実な性格で皆から信頼されている少女/声:白石 冬美)
・セイラ・マス(本名アルテシア。ジオン軍のシャアは生き別れの兄/声:井上 瑤)
・カイ・シデン(ちょっと斜に構えた発言の多い少年・ガンキャノンを操作/声:古川 登志夫)
●ホワイトベース乗組員(職業軍人)
・ブライト・ノア(士官候補生の19才・ホワイトベース艦長代理)/声:鈴置 洋孝
・リュウ・ホセイ(ハヤトと一緒にガンタンクを操縦する志願兵の少年)/声:飯塚昭三
●地球連邦軍(職業軍人)
・マチルダ・アジャン(地球連邦軍輸送部隊の中尉・少年兵に人気の大人の女性)/声:戸田 恵子
●民間人
・ミハル・ラトキエ(ベルファストで幼い弟妹と暮らす少女。ジオン軍のスパイをしていたが、カイ・シデンと出会って惹かれ合う。ホワイトベースに密航してカイと再会後、地球連盟軍のために戦死)/声:間嶋里美
【ジオン公国】
・シャア・アズナブル(ジオン軍の名高いエースパイロット。本名キャスバル)/声:池田秀一
・ランバ・ラル(ジオン軍の古強者・青いモビルスーツ「グフ」を操縦。幼くして親を亡くしたセイラとシャアの養親)/声:広瀬正志
・クラウレ・ハモン(ランバ・ラルの内縁の妻で戦場でも行動を共にしている)/声:中谷ゆみ
・「黒い三連星」(ジオン軍のエースパイロット3人組・ガイア、マッシュ、オルテガ)/声:徳丸完(ガイア)、仲木隆司(オルテガ)
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「機動戦士ガンダム哀戦士編」あらすじ
「機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編」は、機動戦士ガンダムの劇場版三部作の2作目です。地球連邦軍とジオン公国が戦争をしている未来の宇宙世紀0079を舞台に、アムロ・レイがガンダムに乗り込み、成長していく姿を描いています。
今回の物語の舞台は地球で、砂漠やヨーロッパ戦線などが登場します。主人公のアムロは、ランバ・ラルやジオンのエースパイロット集団「黒い三連星」といった強敵と戦いながら、戦争の悲惨さや人間の愚かさを学んでいきます。ホワイトベースが地球へ降下し地球連邦軍の反攻作戦に参加する中で多くの仲間を失いながらも、アムロはニュータイプとして覚醒していくのです。
哀戦士編は、戦争の悲しみや、アムロの苦悩、そして成長を描いた作品であり、多くのファンに愛されています。
「機動戦士ガンダム哀戦士編」注目ポイント
前作はアムロとシャアを中心に描かれた作品でしたが、今作では様々なキャラクターが活躍します。ひとつのアニメ作品の中で様々なキャラクターの人生描写がされており、複雑なドラマ性が表現されている点に注目してください。
ランバ・ラルとアムロの出会い
前作で死亡したガルマの敵討ちで、ジオン軍のベテラン軍人であるランバ・ラルがホワイトベースに何度も攻撃を仕掛けます。一方、アムロは上官ブライトの発言に反発し、ガンダムに乗ってホワイトベースに別れを告げました。
そんな状況の下、ランバ・ラルとアムロは偶然に砂漠の食堂で出会い、言葉を交わすことになります。アムロは自分に好意をよせてくれたランバ・ラルとその内縁の妻ハモンと出会ったことにより、自分の敵が実は気さくで人間的な存在であることを知りました。
ランバ・ラルとセイラの再会
ランバ・ラルはホワイトベースを奇襲した際にホワイトベースの搭乗者であるセイラと出会い、セイラの正体がかつて自分が養育していた少女アルテイシアだと気付きます。そのため、セイラへの攻撃を躊躇してしまい、自ら作戦を放棄し戦死してしまうのです。
セイラ(=アルテイシア)とシャア(=キャスバル)の再会
セイラも、敵軍ジオンのエースパイロットであるシャアが実の兄であることに気付き、ジオンに接触しようと試みました。
ニュータイプの詳細が明かされる
前作ではニュータイプという言葉の簡単な説明のみでしたが、今作ではニュータイプについてさらに詳しい情報が明らかにされています。
たとえば、ホワイトベースをニュータイプ部隊と考える連邦軍の思惑や、シャアがニュータイプであることなどです。そして、アムロは実戦の中でニュータイプに覚醒していき、「黒い三連星」に「間違いなくニュータイプだ」と言わしめます。さらに、ホワイトベースに登場しているミライや子供たち(カツ、レツ、キッカ)にもニュータイプの片鱗があるようです。
テレビシリーズとの違い
本作(劇場版)とテレビシリーズとの大きな違いは、マチルダが補給したホワイトベースでのテスト機の種類です。テレビではGアーマーでしたが、本作ではコア・ブースターに変更されています。
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戦争アニメとして戦争の悲惨さを描いている本作は、感動ポイントの多い作品です。
相次ぐ死
前作「機動戦士ガンダム劇場版」で戦死した主要なキャラクターはパオロとガルマの2人のみでしたが、今作ではリュウ、ランバ・ラル、マチルダ、ハモン、「黒い三連星」、ミハル、ウッディと戦死者が続出します。
特に、アムロのピンチを怪我をおして特攻で救ったリュウ、「黒い三連星」の猛攻を阻止したマチルダの死(彼女はアムロの憧れの女性でもありました)は泣けました。
そして、民間人ながらジオンのスパイとして日銭を稼いでいたミハルがホワイトベースに密航し、カイと再会したことから連邦軍に協力しようとしてあっけなく戦死するシーンなどは涙してしまいます。ミハルとの死別は、それまで割といい加減な生き方をしていたカイを、戦士として成長させます。
テーマ曲「哀・戦士」が流れるシーン
「機動戦士ガンダム哀戦士編」のテーマソング「哀・戦士」は未だにガンダムファンに愛されている名曲です。劇中、最も激しい戦闘シーンで流れ、間奏でカットインが入る演出の賜物かと思います。
「機動戦士ガンダム哀戦士編」名言・有名台詞
ガンダムは名台詞や名言の宝庫なので別記事でくわしく紹介しますが、ここでは「機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編」に登場する有名な台詞を少しだけ紹介します。
「カイ、私にも戦わせて。弟たちが助かってあの子たちが死んでいいなんてことないもん。このままだったら、また、ジオンに利用されるだけの生活だよ。それにもう、ただ見ているだけなんて私、たまんないよ。」(ミハル)
「ミハル、俺はもう悲しまないぜ。お前みたいな娘を増やさないためにジオンを叩く。徹底的にな。」(カイ)
最新作「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」( 2025年・81分)」
映画「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-」は、初代ガンダムの世界観をベースにジオンが勝利したパラレルワールドのストーリーを展開している作品です。女子高生のアマテ・ユズリハ(「マチュ」)が活躍しますが、「ヒロインが可愛かった」というレビューも。今回、初めてガンダムに出会った人も楽しめる作品と好評です!
(Filmarksのレビュー平均評価点4点:2025年3月7日現在)。
機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) 公式サイト
「機動戦士ガンダム哀戦士編」まとめ
主題歌である「哀戦士」はガンダムファンに人気が高く、今なおファンの多い楽曲となっています。
「機動戦士ガンダム哀戦士編」では各キャラクターのドラマやバックボーンが緻密に描かれている作品です。それまでのアニメに多かった「正義対悪」の単純な構造では無く、どちらの側にもあるそれぞれの人間模様を丁寧に映画いている点も本作の魅力といえます。
また、前作「機動戦士ガンダム劇場版」ではモビルスーツと呼ばれるロボットの戦いがジオンのザクと地球連邦のガンダムを含む新型3機種との対戦でしたが、本作では幾つものジオンの新型が登場して大量に戦場に投入されているため、ロボットアニメとしても見応えがあります。
こんな方におすすめ
・ガンダムシリーズのファン
・ロボットアニメ好きな方
・戦争映画やSF映画が好きな方。
【機動戦士ガンダム劇場版三部作 主題歌】
映画「機動戦士ガンダムⅠ」主題歌「砂の十字架」
映画「機動戦士ガンダムⅡ」主題歌「哀 戦士」
映画「機動戦士ガンダムⅢ」主題歌「めぐりあい」
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文:Ta@akee 編集:chi-yu
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