別ブログに書いたレビューの転載です。
「夢売るふたり」|ツアコン~トラベルライターへの道
松たか子が、たくましい妻の役をよく演じています。
私の印象では、「ロング・バケーション」で汚れのないお嬢様の役がハマっていた松たか子。
それと前後してキムタクとの共演ドラマが何本かありました。
凛としてプライドの高いキャラクターは今作でも共通だけど、
嫉妬や怒り、計算高さ、いわば悪人役を演じるようになったんですね。
それでも卑屈にならない、醜くならない、潔さや気高さ、強さを感じさせるキャラクターになったのは、
やはり松たか子だからでしょうね。
見た目は昔とほとんど変わらないくらい若くてキレイだけど、
女優としてのキャリアを身につけた実力派になっていたんですね…
私の知らない間に。
また若い頃の彼女の出演作も観てみたくなりました。
まだ最後まで観ていないんですが、
夫婦っていいなあと思える作品でもありました。
同じ目標に向かって、またお互いのために、必死で頑張るふたり。
喧嘩もするけど、すれ違う前にもう寄り添っている。
やっていることは悪いことかもしれないけど、
ふたりの夫婦愛は美しいです。
女房の尻に敷かれているようでも、
自分のやりたいことには妥協しない夫。
夫をコントロールしながらも、夫の夢とこだわりに自分の全てを賭けて尽くす妻。
どっちが本当に強いのかわからないのは、
お互いに愛し合っているから、
対等だからなんでしょうねえ…
男性との喧嘩の仕方には、
おおいに見習いたいと思わせるものがありました。
感情的にならない、
むしろ感情を押し殺して対応する。
ガツンと出るところは出るけど、
引くべき時はさっと引く。
互いを追い詰めない、追い詰められらない、
上手な喧嘩のしかた。
いろいろあっても、背を向けない。
寄り添うことを忘れない。
怒りもするけど、優しくもする。
計算高いところも、可愛いところも、どちらも見せる。
男を支えるのも駄目にするのも女次第なんだなあ…
など
いろいろなことを思わせてくれる映画です。
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